整形外科と形成外科はどう違うの?


美容に関わる形成外科はどんなことに対応するのですか?

イメージ「見た目」を整えることで、
機能と生活の質の向上を目指しています


 整形外科と形成外科はどう違うのかよく尋ねられますが、整形外科はケガや病気で損なわれた体を治療し、運動機能の向上を目指すのが目的。腰痛や骨折など、主に骨や関節の症状に対応します。
 それに対して体の表面に関わる治療をするのが形成外科。ケガ、火傷痕、唇裂などの先天的な変形の治療はもちろん、乳房再建なども形成外科が行います。
 その中で、病気の治療ではなく「整容の改善」を目的としたのが美容に関わる形成外科。施術は多岐にわたりますが「目や鼻、口、バストなど、顔や体の形を整える」「脂肪吸引などによる痩身」「フェイスリフト、シワ取り、眼瞼下垂などに代表される抗加齢」の3つの分野があると思っていていいでしょう。自分のイメージ通りに「見た目」を整えることで、機能の向上はもちろん、気持ちまで前向きになった、人生が明るくなったと話す人が少なくありません。
 大事なのは医師と患者さんが「なりたい姿」のイメージをきっちり共有すること。「こんなはずじゃなかったのに」という後悔を招かないためにも、症例写真などを見ながら、納得するまでカウンセリングを重ねましょう。「日本形成外科学会」の専門医など、十分な専門知識と経験を積んだ医師を選ぶことをお勧めします。

●教えてくれたのは…さくら美容形成クリニック院長 田崎治子先生
大阪医科大学卒業。大手の美容外科勤務などを経て、2016年に「さくら美容形成クリニック」を開院。日本形成外科学会 形成外科専門医

 
 

頭痛もちの薬の服用は?


頭痛もちで、市販薬の服用を繰り返していますが、
大丈夫でしょうか?

イメージ薬は飲むタイミングが大事。自己判断で薬を飲みすぎる
「薬物乱用頭痛」には要注意です。


 頭痛や片頭痛は女性に多くみられますが、片頭痛もちだからといって病院の外来を受診する人は少ないのが現状です。多くは市販薬で対応している人がほとんどだからです。中には、本当に片頭痛なのかどうかもわからずに自己判断で対処している人も少なくありません。
 頭痛は大きく分けると、ストレスなどが引き金となって起きる「片頭痛」、肩こりや首こりなどからくる「緊張型頭痛」などがあります。自分の頭痛がどういうタイプのものかしっかり診断をしたうえで、自分に合った薬の服用をしましょう。
 薬を飲むタイミングも非常に大事で、頭痛になりかけや直前の服用が◎。しばらく我慢してから飲んでも効果は期待できません。
 自己流で薬を飲み続けている人の中には、頭痛に襲われる不安から、頭痛が起きる前から薬を先に飲んでおく人や、薬の量をやたら増やしてしまう人もいて、そうしたケースを「薬物乱用頭痛」と言いますが、月に10回以上頭痛薬を飲む人は「薬物乱用頭痛」の疑いがあるので要注意です。
 また、頭痛の中にはくも膜下出血や動脈瘤破裂につながる恐ろしい病気が潜んでいることもあります。今まで経験したことのないような痛み、しびれや喋りにくさを伴った頭痛の場合は病院へ。いまは、短時間で体に負担をかけず鮮明に撮れる最新のMRIもあるので、気になる頭痛のときは、早めに神経内科または脳神経外科で検査することをおすすめします。

●教えてくれたのは…わたなべ内科・神経内科クリニック 院長 渡邊活見先生
岩手医科大学付属病院、岩手県立中央病院などを経て、平成27年12月「わたなべ内科・神経内科クリニック」開院。日本内科学会認定内科医、日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医

 
 

忙しい私に合うがんの検査法は?


がんにかかった親族がおり、自分は大丈夫かと心配です。
何かと忙しく、部位ごとの検査を受ける時間もありません。
何かいい検査方法はありますか?

イメージ一度に全身のチェックが行える

「PET‐CT検査」が注目されています。

 がんの早期発見の検査法として注目されているのが、「PET(ペット)検査」です。
 がん細胞は、正常な細胞の3〜8倍のブドウ糖を消費するといわれています。この性質を利用し、ブドウ糖に似た検査薬を投与して、その物質が大量に取り込まれた部位を画像から判断するのがPET検査です。体の断面を撮影するCT検査を組み合わせた「PET‐CT検査」なら、さらに精度は上がります。
 CTやMRI検査が病変の形態で診断するのに対し、PET検査は細胞の代謝機能から異常を発見するため、10mm前後の小さながんも見つけることができます。また、全身を一度に撮影できるのもメリットのひとつ。部位ごとの検査に比べ、身体的・時間的負担も減らせます。
 検査の手順は、検査薬を注射して1時間ほど安静にし、その後撮影を行います。撮影時間は20分ほど。痛みや副作用もほとんどありません。検査結果が出るのも早く、この点も好評ですね。
 一方で、PET‐CT検査で発見されやすいがん、されにくいがんがあります。医師と相談しながらほかの検査とも組み合わせ、総合的に検査することをおすすめします。

PET‐CT検査で発見されやすいがん
・甲状腺がん・肺がん・大腸がん・乳がん・悪性リンパ腫・膵臓がん・食道がん・卵巣がん・子宮体がん・頭頸部がん

PET‐CT検査で発見されにくいがん
・膀胱がん・胃がん・肝細胞がん・腎がん・子宮頸がん・前立腺がん

●教えてくれたのは…孝仁病院 PET画像診断センター センター長 村田雄二先生
東京医科歯科大学、旭中央病院などを経て、平成20年より現職。医学博士、日本医学放射線学会専門医、核医学専門医、PET核医学認定医